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Phantasy Star Universe-L・O・V・E 【2-34】

ユエル    「今月から暫くは無職になりましたッスよ(゚∀゚)」
ヘイゼル   「イキイキしてんな…その調子でペース上げて頑張ってくれ(;´Д`)」
ユエル    「今まで、かなりスローな更新になっちゃったから、時間のある内に追い上げるッスよ! PSPo2を舞台にした次回作も何となく浮かんでる事だし(゚∀゚)」
ヘイゼル   「本編やっつけてからにしてくれよな…って、何でPS3にデモンズ入れてんだよ!(#゚Д゚)」
ユエル    「( ゚д゚ )……ボーレタリアよ! 私は戻って来たッスよ―――!(゚∀゚)」
ヘイゼル   「そっちに戻ってんじゃねえよッ!(#゚Д゚)」

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--------- 再開 ----------

【L・O・V・E】 Scene-05 『L・O・V・E』①

近接戦闘に持ち込みたいヴィエラと、中・遠距離でのテクニック戦を維持したいユエル。両者は互いのイニシアティブを掴む為、激しく牽制し合っていた。
「H・A・Fリアクター、フルドライブ……ラ、ラ、ラ、ラピッド・バータ」
ユエルがヴィエラ目掛けて右腕を突き出す。右腕部のパーツに内蔵されたテクニック発動媒体『フォトン・スフィア』から、H・A・Fリアクターにより生み出された、有り得ないほど高出力の氷系基本法撃術『バータ』が連射されヴィエラに襲い掛かる。
迫る氷結の法撃を一瞥し、ヴィエラは鼻で笑う。
「学習力がないわよ、姉さん。誘導性も無い直進弾を何発撃ったところで、私を捉える事など出来ないわ!」
アクロバティックな側転回避で、地を這い迫る氷結弾を全て交わしきると、ヴィエラはユエルとの距離を詰める。
「リアクター、フルドライブ……グラン・ラ・バータ」
ユエルを目指し直進するヴィエラの周囲に巨大な氷塊が出現した。ヴィエラはそれを目で追う。
ラ・バータの効果に似てはいるが、具現した氷塊の大きさは通常のラ・バータの比ではない。
「潰せ……」
抑揚の無いユエルの言葉で氷塊が一斉にヴィエラ目掛けて襲い掛かる。ぶつかり合った氷塊が轟音を轟かせ、砕けた氷塊は一塊に圧着し、破片となった小さな氷の塵が細氷(ダイヤモンドダスト)となって周囲を漂う。
戦場は一転して静まり返った……。
ヴィエラは凍結効果により行動を封じられたのか? いや、それ以前に、これだけの質量に潰されればただでは済むまい。

キシリ……。

と、氷に亀裂が走る微かな音がしたのは、その時だ。
ユエルが氷塊に走った亀裂に注意を向けた瞬間、氷塊の中央部が爆砕する。
「ハッハ―――ッ!」
砕けた氷の中から、双手剣『ツインクレアセイバー』を水平に構えたヴィエラが高笑いと共に飛び出して来た。双手剣用フォトンアーツ『アサルト・クラッシュ』か!
だが、あの質量に潰されて無傷だと!? いや……違う、ヴィエラは氷塊が自分に向かって集束する寸前、後方に飛び退き逃れていたのだろう。攻撃の為、氷塊が死角となったのは誤算だった……ユエルの法撃は彼女に掠りさえしていない!
遠距離と中距離の攻撃を制され、ユエルはクロスレンジの間合いを余儀なくされる。二人の戦いは明らかにヴィエラが優勢だ。
A・Fリアクターを用いたテクニック・バースト(増幅)をしている余裕は無い。
「ギ・バータ!」
止む無く、ユエルは通常威力でテクニックを放った。
術者を中心に放射状に氷柱を具現させ目標を刺し貫く……筈のギ・バータもヴィエラに難なく見切られる。それが足止めにすらなっていない状況に、遂にユエルは戦術を変えた。
「ウェンディゴ・ギア……展開」
凍気を纏ったフォトンの刃がユエルの指先を覆い、凍てつく鍵爪と化す。氷魔の双刃が双手剣の斬撃を受け止めた。
「近接戦を挑む気? そう言えば姉さんはウォーテクターだったわね……だけど、近接戦特化型の私と戦り合おうなんて愚かよ!」
「!?」
ヴィエラが肩に羽織る緋色のケープが揺れた……と、思った次の瞬間、彼女の背後で発生した激しい閃光に、ユエルの視界(メインカメラ)が焼かれる。その光の色から推測するとフォトン粒子の閃光だったかもしれないが、続いて襲ってきた激しい衝撃がユエルの意識を吹き飛ばした。
身体が中に浮いた浮遊感の後、ユエルの身体は背中から地面に叩き付けられ激しく転がった。衝撃に全身の強化骨格フレームが軋み悲鳴を上げる。
過負荷(ダメージ)により、頭脳体を駆け巡るエラーの嵐、様々な情報が錯綜し混乱する。何が起こったか理解出来ない。状況が摘めぬまま、それでも戦闘を続ける為、身を起こそうとするが、間接部のアクチュエーションモーターが機能を回復せず、虚しく空回りするだけで言う事を聞かなかった。
必死に最適化を行い、身体機能の回復を図っていると、「ドスン」と言う重い衝撃が腹部を貫き、熱い塊が痛みのデータとして伝播された。
焼失した視界が回復し始め、現況を確認するユエルの目に、腹部に突き刺さったフォトンの刃が映る。その傍らに、腹部を貫いている剣の柄を握ったヴィエラが立ち、ニヤニヤと自分を見下ろしていた。地面に仰向けに横たわるユエルの腹部に、彼女が剣を突き立てたのだ。
「出来損ないの機械人形(オート・マタ)……所詮はこの程度か……解っていたとは言え、呆気ないわね」
ヴィエラは冷たく微笑みながらユエルの腹部に突き刺したフォトンの刃をグリグリと動かし、傷口を掻き回す。
「―――!」
ビクンと身体を弓なりに反らせたユエルだが、それでも苦痛の悲鳴を上げる事は無い。
「フン、能面みたい……こっちの姉さんじゃ顔色一つ変えないわね……でも、それじゃツマンナイわ」
ヴィエラがユエルの反応に興醒めし鼻を鳴らしていると、不意にユエルの周りの冷気が収束し始めた。
(これは……?)
訝るヴィエラだったが、一転し表情を強張らせると、慌ててその場から飛び退いた。その直後、ユエルを中心に棘状の氷塊が無数に具現する。ギ・バータの応用か派生の凍結テクニックだろうが、気付くのが遅ければ串刺しになっていたかもしれない。
「油断したわ……やるじゃない姉さん……でも……」
氷塊を砕きユエルが立ち上がる。
腹部に穿たれた風穴、土塗れの四肢、掠り傷だらけの生体パーツ……顔面の生体部分は、自ら発する凍気で凍て付き、ひび割れ大きく裂けだしている。それでも出血が認められないのは、傷口まで凍り付いてしまっている為だろう。見るからに痛々しい状態だ。

006
ユエルは脇腹を貫く傷に手を当てると凍気を発生させた。傷口が見る間に凍り付き、氷の塊が傷口を塞ぐ。
その様子を見て、ヴィエラが溜息を付いた。
「えげつないわねえ……そんなんじゃ彼氏もドン引きよ?」
ヴィエラの言葉を聞き流したユエルだが、彼女の脚はヨロヨロと覚束無い。腹部の傷は塞いだとは言え、ダメージは相当なのだろう。
「AP40%減少……シールドライン出力20%減少……本体稼働率……60%に低下……の使用……を……提案……」
ユエルが聞き取り辛い小さな声で何かを呟いている。
ヴィエラにはそれが聞こえたようだ。口の端が満足そうにニヤリと吊り上った。
「役者も揃ったし、本当に計画通り……」
ヴィエラが、ふと後ろを振り返る。そこには銃弾の痕が残るドリズラージャケットを身に付けたヘイゼルの姿があった。
「遅かったじゃない騎士(ナイト)様、あんまり遅いから、お姫様はあんな状態よ」
ヴィエラがユエルを指差し嘲笑(わら)う。
「ユエル……! 貴様ぁぁぁぁぁ―――ッ!」
ヘイゼルは悲惨なユエルの状態に気付き、眉を吊り上げた。衝動的な怒りに駆られ、ナノトランサーから片手剣『ジートシーン』を転送すると、ヴィエラに斬り掛かって行く。ヴィエラがクレアセイバーで斬撃を受け止め鍔迫り合いとなった。
「そんなに焦らないで、せっかちさん」
ヴィエラが合わせた剣から不意に力を抜くと、ヘイゼルの上体が勢い余って泳いだ。バランスを崩したヘイゼルの胸元に、ヴィエラは前蹴りを放ち蹴り離す。
「ぐぁッ!」
蹴り足に押され後退さるが、ダメージにはなっていない。だが、何と言う脚力だろう、彼女の力は完全に自分を上回っている。
ヘイゼルはヴィエラを睨み付けると、彼女は余裕の表情でユエルを示した。
「ほら、始まるわよ」
ヴィエラがユエルに視線を移し怪しく微笑む。
陽動を警戒し、横目でユエルを盗み見ると、彼女は右手を高く掲げ背伸びするような仕草を見せていた。
(あれは……SUVウェポンの召還!?)
その姿にヘイゼルは見覚えがあった。以前、ミッションを共にしたキャストが使用したのを見た事があったからだ。

【SUVウェポン】

同盟軍が所有し、個人が運用する戦術兵器の中では、トップクラスの効果を齎す兵器の総称である。
だが、その巨大さ故に兵士が携行する事は出来ないと言う欠点を持ち、同盟軍は転送装置を利用し、直接戦場にSUVウェポンを転送する事で運用している。その際、転送軸補正とナビゲーション機能を必要とする為、現状、SUVウェポンの使用はキャスト及び一部のマシナリーに限定されていた。
同盟軍は、この兵装を運用するに当たって、三惑星を網羅するネットワークシステム『ガーディアンズ・サテライト・ネットワーク(通称GSN)』をガーディアンズより借り受けている。その為、ガーディアンズに所属する隊員は、一定の条件下に措いてシステムの貸出を許可されているのだ。
「ガーディアンズ・サテライト・ネットワーク、ハッキング……ファイアーウォール・ブレイク……ダミーデータを送信……」
ユエルがしようとしているのは、SUVの管理を司るホストコンピューターへのアクセスだ。
(だが、まさか! その筈は無い!)
あの時(ディ・ラガン戦)もそうだったが、ユエルはSUVの使用権利を取得していない筈なのだ。
「惑星間転送装置(サテライト・トランスポーター)使用許可、認証……転送元を同盟軍アーセナル衛星から、惑星パルム『END-R016』に書き換え……偽装完了(コンプリート)……転移着装、実行―――」

005
空中にフォトン光が複雑な幾何学図を描き、転送の術式を表す『転送紋』が出現した。回転しながら交差する円環(リング)の中心で空間の歪みが黒い球体を形作り、別空間と結び付く一種のワームホールを形成する。

「転・装!」

007

ユエルが通信姿勢から大きく腕を一回点させ構えを取った。それはどこか、GCH5(グラールチャンネル5)の子供用特撮ヒーローの変身ポーズを連想させた。黒い球体から目も眩む程のフォトン粒子が閃光となって迸る。
「クッ! ユエル―――!」
余りの眩しさにヘイゼルは左腕で目を覆った。一瞬、ユエルの身体が中に浮き、光の中に消えて行くのが見えた気がした。
やがて中空の転送紋が消滅し光が治まる。閃光で焼かれた目を瞬かせながらも、ヘイゼルの視線はユエルを探し求める。
その視界を大きな影が覆っていた。
(……?)
ヘイゼルは大きな影を形作る物体を見上げる。その全容を認識するのに数秒を有した。
「な……ッ……!」
しかし、それを理解した瞬間、ヘイゼルは己が目にした物に絶句していた。
目の前に聳え立っていたのは、巨大な人型をした物体だった。
全高、約7メートル。見上げる程、無骨で屈強な鋼鉄の機人。
その右肩部にはグロームバスターを彷彿とさせる、フォトンメーサー砲の砲身が―――。

001

「グロームバスター・エクステンション、エネルギーライン正常……」

左肩部にはヘーゲルバスターより凶悪な七つの砲口を持つ機関砲(ガトリング砲)が―――。

002

「ヘーゲル・パニッシャー、セーフティー解除……」

右腕には凶悪な大型鋼拳、左腕には禍々しく、鋭利で獰猛なパイルバンカーが―――。

003

004

「デストロイ・ハンマー、コネクト……ストライカー・パイル、炸薬装填……」

例えるなら、全身を強大な兵装で覆った鉄の巨人。
武装を変え、現代に甦った強壮なる武神。
その迫力、その質量……余りの威容にヘイゼルは思わず後退さる。
「こ、これは―――ッ!?」

「エンドラムが造った次世代のSUV……

Large

Obstinate

Vanguard

Experiment-machine

これが……これこそが姉さんの真の姿……!」

ヴィエラの声がエキセントリックに跳ね上がる。
そんな二人に対し、審判者の如く、冷たいユエルの声が響く。

008

「全兵装オールグリーン L・O・V・E ……起動」

《続く》

ヘイゼル   「ネクストじゃねえか―――ッ!(#゚Д゚)」
ユエル    「フロムさん、早くACの次回作出してくださいッスよ…あ、あとデモンズも…(゚∀゚)」
ヘイゼル   「話し全然関係ねえしッ! Σ(´Д`lll)」
ユエル    「今回は作者が一番書きたかったシーンらしいッスよ?(゚∀゚)」
ヘイゼル   「PSU体験版の時からあっためてたシーンらしいな」
ユエル    「タイトルの『L・O・V・E』に込められた本当の意味が解るシーンだったッスね…でも、予想以上に盛り上がった書き方ができなくて、また凹んでるらしいッスよ (ノ∀`)」
ヘイゼル   「プギャー(^Д^)」
ユエル    「で、『L・O・V・E』には『おっきくて・頑丈な・前衛機・の実験機』って意味があるそうッスよ(゚∀゚)」
ヘイゼル   「相変わらず、センスねえなッ! しかも適当臭い!(;´Д`)」
ユエル    「本当に適当だったみたいッスよ? と、言う事で『甘え! 俺ならこうこじつける!』って言うアイデアがあったら教えて下さいッスよ!(゚∀゚)」
ヘイゼル   「人任せかよッ!(#゚Д゚) てか、採用されたら何かあんのか!?」
ユエル    「オプーナを買う権利でも……」
ヘイゼル   「いらんッ!(#゚Д゚)」

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