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Phantasy Star Universe-L・O・V・E 【2-39】

今年は本気で本気出します!

ヘイゼル   「……って言ってから、もう4月だよな(゚∀゚)」
ユエル    「……ッスよねぇ(゚∀゚)」
ヘイゼル   「1月中に、この小説も終わらせるって言ってたような気もするがな(゚∀゚)」
ユエル    「まあ半ば予感も的中した形ッスよね。元々それが出来るなら、今まで延々と燻ってないワケッスよ(゚∀゚)」
ヘイゼル   「とりあえず煽っておこうぜwwwwwww」
ユエル    「m9(^Д^)ぷぎゃ―――! ッス!」

うっ……お正月に誓った宣告を光の速さで破ってしまいました('Д`)
なので今年もスローペースで行く方針に転換ですよ(゚∀゚)

ヘイゼル   「コイツ、居直りやがったぞ!(#゚Д゚)」
ユエル    「いや、いろいろと解ってた事ッスよ(゚∀゚)」

あんあり長い事更新していなかったので、小説の中身を忘れられてるかもしれませんが
とりあえず、本編はクライマックスに突入です!
残りもう少しお付き合い下さい。

ユエル    「長いもう少しになるッスけどね。絶対(゚∀゚)」

 Σ(´Д`lll)

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--------- 再開 ----------

【L・O・V・E】 Scene-10 『Stories』①

微睡(まどろみ)の中で見ていた物は、夢の続きだと理解していた。
その中で私の大切な人は戦っている。
明らかに自分より強い緋色の女性に何度も、何度も、挑み続けていた。
しかし、力量の差は明確だ。
油断を突いたのだろうが、力及ばず一転して危機に追い込まれている。
(助けないと―――)
そう思うが、彼との距離は遠すぎる……。
危機に晒された彼の姿が認識できる(見える)のに、私のこの手はあの人の元まで届かないのだ。

『いいえ……届くわよ?』

頭の中で声がした。
それは紛う事無く私の声……。
そう……そうだ……私のこの手は、彼の元へ……その戦場まで届く筈なのだから―――。
私は思い切って右手を伸ばす……この想いが彼に届くようにと祈りながら……。

◇ ◇ ◇ ◇ ◇

(殺られる―――!?)
弾かれた剣に詰められた間合い。半狂乱のヴィエラが振るう剣をヘイゼルは避けきれないと悟っていた。
だが、勝敗が付く寸前の二人を突然の衝撃が襲う。ヘイゼルの目の前でヴィエラの身体が爆ぜ、玩具の人形のように中を舞い、自身の身体も衝撃波で吹き飛ぶ。薙ぎ飛ばされたヘイゼルの耳に、僅かに遅れて轟音と化した何かの掃射音が届いた。
地面に背中を強かに打ちつけられ、一瞬何が起こったのかヘイゼルは理解する事が出来なかった。
「く……な……何が……?」
衝撃で巻き起こった砂塵が辺りを覆っている。投げ出された身体を起こしながら、ヘイゼルが辺りを見回と、かなり離れた区画でL・O・V・Eが右肩の重機関砲、ヘーゲル・パニッシャーの砲口をこちらに向けていた。L・O・V・Eはマシナリー群との戦闘を続けている筈だ。
(誤射……? いや……)
茫然自失としているように見えるL・O・V・Eを連装フォトン・ビームが襲う。しかし、それらは全て、L・O・V・Eの堅固なシールドラインに阻まれ、その装甲に傷一つ付ける事は出来ていない。
L・O・V・Eと都市警備マシナリーの戦闘は今だ継続中だ。ヘーゲル・パニッシャーの砲身を折り畳み格納したL・O・V・Eは、平地高速移動用脚部ホイールで機体を旋回させ、マシナリーを追って再び殲滅行動を開始する。
「ユ……ユエ―――」
その後を追おうとしたヘイゼルだが、思い直し足を止める。愁いの種はまだ残されたまま、それを放置して追う訳には行かないのだ。

◇ ◇ ◇ ◇ ◇

束の間、途絶していた意識が回復すると、すぐにヴィエラ自身を見舞った損害の報告が頭脳体を駆け巡った。だが、データにノイズが多く処理は思うように進まない。ダメージは相当深刻なようであった。
ナノトランサー内に収納されたA・フォトンリアクターから、エネルギーを汲み出す次元転移回路(AFエネルギー・バイパス)が断絶、通常のフォトンリアクターも損傷し、エネルギーの供給が不可能となっている。フォトンエネルギーはキャストが稼動するのに必要な、人間で言えば血液のような物だ。供給が停止すれば、頭脳体や身体の各部にエネルギーが行き届かなくなり、キャストは生命活動を維持できなくなる。

それは詰まる所、生物学上の『死』と同義だ。

第三者の介入によって齎された結末に困惑しつつも、ヘイゼルは地面に横たわったままのヴィエラを見下ろしていた。

001

L・O・V・Eが放ったヘーゲル・パニッシャーの砲弾は、いとも容易くヴィエラのシールドラインを撃ち貫き、彼女の身体をボロ雑巾のように弄んでいた。直撃を受けたヴィエラのダメージは深刻である。砲弾の一発は胸部を貫通し、拳大の風穴を開けていた。左脚は太ももの部分から千切れ、右腕は肘を砕かれ人工皮膚一枚で繋がっている状態だ。そして、何より致命的なのは頭部の削痕だ。砕けた側頭部から内部が露出し、損傷した頭脳体が覗いている。人ならば即死であったろう。だが如何にキャストが"人"とは違うと言っても、ヴィエラが戦闘を継続出来るか否かは明白。
ヘイゼルは、ヴィエラは、理解した。

雌雄は決したのだと。

データが、状況が、何よりも動かぬ己の身体が敗北を告げている。
心の隙を突かれ自分を見失っていたヴィエラは、奇しくも自らを襲った凶弾により本来の冷静さを取り戻していた。
(負けたの……私は……)
ヴィエラは妙に落ち着いた気持ちで導き出した結論を受け入れていた。
いとも容易く、呆気なく、塵積もった妄執が、憎悪が、全てが潰えようとしている。
(だけど、それも良いわ……所詮は誰からも必要とされなかった命……。いえ、生命(イノチ)ですらなかったわね……私達は……。だから、もうどうでも良い……終焉こそ、私が望んだ結末なのだから……)
裂けたヴィエラの口元に自嘲めいた笑みが浮かんでいる。
勝ち負け等どうでも良かった。妬ましかった……羨ましかった……。調整用寝台に括られ見続けた、姉さんのあの笑顔を滅茶苦茶にしてやりたかった。そして、その果てに自分自身も壊してしまいたかったのだ。
姉さんの最後を見届ける事と、彼女が恋する男を道連れに出来なかった事は心残りだが、それもどうでも良い。
ユエルの破滅と自らの破滅……。嫉妬と憤怒と憎悪の果てに辿り着いた絶望だ。終われるのならばそれで良い。悔いはなど無い筈なのだ。
僅かに動かした頭部からはらりと何かが落ちた。ヴィエラの視線が力無くそれを追う。バラバラになった白い花の髪飾り。それは自分の動揺を誘い、勝敗を決する一因となった物であった。

002

『愛されていたんじゃないのか……お前も!?』

今一度、ヘイゼルの言葉が頭の中で再生される。同時に脳裏にある記憶が甦った。
漆黒の夜の闇に広がる黒い煙、そして紅い炎……それはユエルが、そしてヴィエラが忘れる事の出来無い、あの夜の光景だ。
ヴィエラを庇いSEED生命体の攻撃を受け若い研究員は倒れた。それを見て頭脳体が沸騰しそうな感覚を覚えたヴィエラは、気が付くと研究員を襲ったSEEDを八つ裂きにしていた。
そう、彼女に有るのは、自らの敵を憎み破壊する事に特化した感情だけ……だが、その時憎しみと怒りを生んだ感覚は何時もと何かが違っていた。
自らの作った血溜まりに横たわる青年の元に跪き、土気色になって行く顔を覗き込むと、彼は血に濡れた右手を伸ばし、ヴィエラの頬にそっと手を触れた。ひびの入った眼鏡の奥で優しい瞳が力無く揺れている。

『―――ああ、その花飾り……やっぱり君に良く似合っているね……』

研究員の口元に浮かんだ優しい笑顔。そこには未練も執着も無かった。有ったのは、遣り遂げた者だけが持つ、満足さと安堵だった。
ヴィエラの頬から彼の右手が、するりと力なく滑り落ちる。今際の際……ああ、そうだった……。あの時、自分を守った研究員は確かにそう言い残した。
似合う、と……。
折角、彼がそう言ってくれたのに……壊してしまった髪飾り。何時も傍に居た……傍に居てくれた……彼からの贈り物だったのに……。
(私は……)
どうして今更……何故、あの時気付けなかったのだろう……。
身体に経験した事の無い『痛み』が走る。
人の思考は脳がする物だ。人であろうとキャストであろうとそれは変わらない。なのに何故だろう? 今痛んでいるのは、この胸の中だ。こんなにも切なく、苦しい痛みなのに、その理由がヴィエラには解らない。何時の間にかヴィエラの瞳から涙がこぼれていた。
(私も……)
「―――」
ヴィエラの唇が僅かに震えたが、彼女の最後の言葉は聞こえなかった。故に彼女が最後に何を言おうとしたのか……それは誰にも解る事は無い。ヘイゼルは活動を停止した彼女の姿を複雑な気持ちで見下ろしていた。
「愛を理解しない者が、愛された者に嫉妬なんかするもんか……。解ってたんだよ。お前だって愛ってのが何なのか……」
自らが執心したように、只の機械ならば、初めからそんな感情など抱かなかった筈だ。
感情が、人としての心があったからこそ、彼女はユエルに嫉妬したのではないのか。例えそれが理不尽な物だったとしても―――。
「皆不器用だったんだ……」
ヘイゼルの脳裏に人影が浮かび過ぎていく。

不器用に娘を愛した、ハリス・ラブワード博士。

ヴィエラに自らの愛を伝える事が出来ず、髪飾りを贈った不器用な若い研究員。

愛されなかったと思い込み、不器用な愛に飢えたヴィエラ。

「そして……俺も……か」
心根にある物に従えず、素直に生きる事が出来ない、不器用な自分。
ヘイゼルは瞳を閉じ、呟いた唇を噛み締める。
ヴィエラの活動停止により、ヘイゼルは初めてキャストの死と言う物を見た。
有機体である人とは違い、死に難い身体を持つ筈のキャストの死……。彼等も不死ではないのだ。それはユエルも例外では無い。ユエルの死と言う事実に対し湧き上がる胸の中の焦燥。
「お前を失うという事に対する、この落ち着かない気分……ああ、解ってる。お前は俺にとって特別な何かなんだろう……」

だから―――!

ヘイゼルはヴィエラの遺体に背を向け歩き出した……ユエルを救いに行く為に。
硝煙と炎の匂いが漂う戦場に一陣の風が通り過ぎた。
(命を掛けて機械を守ってどうなるの? 価値の無い物を守る事に意味はあるの?)
ふと、その中にヴィエラの声を聞いた気がした。振り返るがヴィエラは完全に機能を停止している。幻聴だったか……だがヘイゼルは幻に答えていた。
「守れる……。価値があるから、無いとか、そんな事は関係ない」
共に暮らした、この惑星(パルム)で……。
共に歩いた街の通りで……。
共に過ごした部屋の中で……。
記憶の中に有る彼女の顔は、いつも笑っている。
俺達が出会って過ごしたのは僅かな時間でしかないかもしれない。それでも間違い無く、これだけは断言出来る!
「あの笑顔を……失ってたまるかよッ!」
ヘイゼルは駆け出し叫んでいた。
「ユエル! テメエ、いい加減に目を覚ましやがれッ!」
解っている……確信に近い自信があった。ユエルは自分の意識を取り戻し始めている。あれ程、ドンピシャリのタイミングで流れ弾が飛んで来る筈が無い。だとすればそうだ! あの瞬間、お前は俺を守ろうとしたんだろう、ユエル!?

《続く》

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PSU小説【PSU-L・O・V・E】《完結》」カテゴリの記事

コメント

スパム防止面倒くさ! Σ(´Д`lll)

投稿: ユエル@萌神 | 2010年5月 9日 (日) 01時12分

>>勇魚さん
復活ー! と言うか、ちょっとサボッちゃったッスよ(゚∀゚)テヘッ☆
実は次でエピローグだったりして…早ければ1回、ちょっと多ければ2回で最後になります。
前にお話しした、『あの人』をお借りするかもしれません。
その時はお力をお貸しくださいッスね(゚∀゚)ノ

投稿: ユエル@萌神 | 2010年5月 9日 (日) 01時11分

お、ついに復活ですか!
本編盛り上がってきましたね~ゾクゾクしちゃいます。
続き楽しみにしてますよ~!

投稿: 勇魚 | 2010年5月 7日 (金) 14時00分

イグルさん、おひさッスよ~!(゚∀゚)ノ
PSUは課金も続けてるので何時でも戻れる状態にはなってるので
たまには顔を出さないとッスね(゚∀゚)
噂では偽者(!?)も現れてるようッスから(゚∀゚)

投稿: ユエル@萌神 | 2010年4月11日 (日) 21時47分

 おひさすー。今年もまったりいきませう。

 PSUはフリーコースがはじまってU04にカフェが
戻ったりしております。私もあんまり入ってない
ですがお帰りをお待ちしてるッスよ~(゚∀゚)。

投稿: iguru | 2010年4月 9日 (金) 22時32分

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